この研究は、妊娠期および新生児期の高周波(RF)電磁放射ばく露下でのC57BL/6マウスの記憶障害改善に対するミルテナール(Myrt)の潜在能力を評価した。35匹の雄マウスを無作為に5群に割り付けた(n = 7)。グループIは賦形剤のみ、グループIIはRFばく露(900 MHz)、グループIIIはRFばく露(900 MHz)+ Myrt 100 mg/kg投与、グループIVはRFばく露(900 MHz)+ Myrt 200 mg/kg投与、グループVはRFばく露(900 MHz)+ ドネペジル0.5 mg/kgとした。その結果、Myrt処理は、内因性抗酸化酵素および前炎症性サイトカインの活性を増強することでRFばく露群(900 MHz)の短期記憶能力を改善し、それによって酸化炎症ストレスから脳を保護した。更に、MyrtはRFばく露群の神経伝達物質の恒常性を回復させた。これらの結果から、RFばく露は動物の短期記憶を損ない、酸化炎症ストレスおよび神経伝達物質のマーカーの応答を変化させることが示された。よって、Myrtが豊富な果物の推奨は、RFばく露に対して過敏な胎児および新生児に対して保護効果をもたらし得ると考えられる、と著者らは結論付けている。
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