電磁界は骨代謝と筋肉組織に影響を与えることが知られているが、骨や骨格筋に対するそれらの影響については議論の余地があり、幾つかの研究ではプラスの効果が報告されている一方で、他の研究では副作用が報告されている。この研究は、糖尿病ラットと健康なラットを対象に、骨生体力学および骨格筋組織に対する高周波放射（RFR）の影響を調べた。ラットを3.5 GHz RFR（全身の比吸収率（SAR）37 mW/kg）に2時間／日、30 日間ばく露し、骨の質、柔軟性、耐久性への影響を骨生体力学測定で調べた。その結果、RFRばく露は、弾性係数とヤング率の減少、最大変位の増加、最大力の減少など、骨の生体力学に悪影響を及ぼすことが示された。糖尿病ラットでは健康なラットと比較して、酸化ストレスパラメータもばく露によって大幅に変化した、と著者らは報告している。
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