この研究は、900 MHz高周波(RF)電磁界にばく露したラットの卵胞の数と直径に対するカルノシン[ラジカルスカベンジャーの一種]の効果を調べた。雌ラット40匹を6群に割り付けた。ばく露後に卵巣組織を摘出し、通常の組織学的手順を実施し、卵胞の数および直径を光学顕微鏡で評価した。一次卵胞の数および直径を群間で比較したところ、ばく露群と対照群、カルノシン20 mg投与群、電磁界ばく露+カルノシン20 mg投与群の間で有意差が認められた(p < 0.05)。特に電磁界ばく露群で、卵母細胞および卵母細胞の周囲の顆粒膜細胞の構造に有意な不規則性が認められた。但し、電磁界ばく露+カルシノン20 mg投与群では、電磁界ばく露群と比較して、卵母細胞および卵母細胞の周囲の顆粒膜細胞の構造はより規則的であった。電磁界ばく露による卵胞の数および直径の減少はカルシノン20 mg投与によって防止できる、と著者らは結論付けている。
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