この研究は、マウスの白血球数に対する56.3 kV/m静電界ばく露の影響を調べた。その結果、7日間および14日間のばく露後、白血球数およびリンパ球数の有意な減少、ならびに、コルチコトロピン放出ホルモン、副腎皮質刺激ホルモンおよびコルチコステロン(CORT)の血清レベルの有意な上昇が認められた。これらの指標は全て、21日間のばく露後に回復した。分析の結果、7日間および14日間のばく露は視床下部‐下垂体‐副腎(HPA)軸を活性化させ得ることが示された。CORTレベルの上昇はリンパ球におけるグルココルチコイド受容体と結びつけられ、これはリンパ球の移動とアポトーシスを促進する。21日間のばく露後、HPA軸の活性化はCORTが介在する負のフィードバックとストレス関連の神経回路の制御により低下し、白血球数が回復した、と著者らは報告している。
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