この研究は、ラットの心筋に対する電磁界放射への出生前のばく露の影響を調べた。妊娠したSprague-Dawleyラット18匹を6群に割り付け(各群3匹)、対照群以外を電磁界放射(900、1800、2100 MHz)に6時間、12時間、24時間/日、20日間にわたってばく露した。各群から生まれた雄の仔ラット6匹ずつを無作為に抽出し、心筋サンプルの組織病理学的および生化学的分析を実施した。900、1800、2100 MHzへの24時間/日の出生前ばく露を評価したところ、2100 MHzばく露群での心筋の損傷が他の群よりも大きかった。また、活性酸素種に関連するマロンジアルデヒド(MDA)およびグルタチオン(GSH)のレベルを評価したところ、2100 MHzばく露群では他の群よりもMDAレベルが高く、GSHレベルは低かった。1800 MHzへの6時間、12時間、24時間/日の出生前ばく露を評価したところ、24時間/日のばく露群での心筋の損傷が他の群よりも大きかった(p < 0.0001)。1800 MHzへの24時間/日のばく露群では他の群よりもMDAレベルが高く、GSHレベルは低かった。心筋組織はより長時間のばく露、より高い周波数により影響を受けることが示された、と著者らは報告している。
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