[ブロイラーのヒナの孵化後の成績に対する携帯電話放射に対する卵内ビタミンC注射の効果] med./bio.

Effect of In Ovo Vitamin C Injection against Mobile Phone Radiation on Post-Hatch Performance of Broiler Chicks

掲載誌: Vet Sci 2022; 9 (11): 613

この研究は、ニワトリ胚に対する携帯電話電磁波の有害な影響を、ビタミンCの卵内注射が低減する効果を調べた。受精卵750個をインキュベーション期間中に電磁波に1050分間ばく露し、インキュベーション17日目に3群に割り付け、胚の羊膜嚢に溶液を注射した。孵化後5週間、ヒナを卵内処理に応じて分けて飼育した。その結果、卵内ビタミンC注射群では孵化時の体重が低かった。卵内ビタミンC注射群および非処理群の孵化後の死亡率または生産効率係数は同等で、陰性対照群よりも良好であった。電磁波にばく露した卵内ビタミンC注射群では体重増加、枝肉重量、腹部脂肪重量、AST値が増加したが、脾臓重量およびPON-1レベルは減少した。携帯電話電磁波ばく露後の卵内ビタミンC注射は孵化後のヒナの成績を改善するが、低いPONおよび高いAST活性は、ヒナにおける酸化損傷の増加を示している、と著者は結論付けている。

ばく露