携帯電話使用に関連した神経膠腫のリスク上昇が一部の症例対照研究で示唆されていることから、この研究は、ニュージーランドの国家がん登録に記録された1995-2020年の年齢・性別・地域ごとの神経膠腫の発生率を評価し、その傾向を分析した。携帯電話使用は調査に基づいて評価した。その結果、25年間での神経膠腫の発生数は6677件で、年齢で標準化した発生率(世界保健機関(WHO)の世界標準)は10万人あたり男性6.04件、女性3.95件であった。携帯電話使用は1990年から急増し、2000年頃には人口の50%超、2006年からはほぼ全人口に達した。10-69歳の神経膠腫の発生数は過去25年間でやや減少したが、この期間に携帯電話使用はほぼ普遍的となった。高周波エネルギーを最も受ける脳の部位での発生率もやや減少した。80歳以上での発生率は増加した。携帯電話使用に関連した増加の兆候は認められず、この結果はオーストラリアや他の多くの国々での結果と同様である。80歳以上での増加の記録は他の国々でも同様に認められ、診断手法の向上と整合する、と著者らは結論付けている。
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