新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行に伴う携帯電話およびその他のワイヤレスデバイスの使用増加が、子どもおよび若年者のメンタルヘルスにどのように影響するかを理解することが喫緊の課題となっている。このレビュー論文は、Medline、EmbaseおよびPsycINFOで2019年7月15日までに発表された文献を検索し、2011年1月1日から2019年までに発表された文献25報(コホート研究10報、横断研究15報)をレビューした。その結果、参加者の平均年齢は14.6歳で、47%が女性であった。研究デザイン、携帯電話/ワイヤレスデバイス使用の測定、メンタルヘルスのアウトカムについての研究間での不均一性が大きく、この研究から全体的な結論を導く能力は限定的であった。観察された影響は、携帯電話/ワイヤレスデバイス使用の期間および種類によってばらばらで、長時間使用は子どもおよび若年者のメンタルヘルス悪化と関連しているかもしれないという、示唆的だが限定的な証拠が示された。バイアスのリスクは16報の研究で「高い」、5報で「中程度」、4報で「低い」と格付けされた。子どもおよび若年者のメンタルヘルスに対する睡眠ならびに携帯電話/ワイヤレスデバイス使用の種類(例:ソーシャルメディア)の役割を明確にするため、より高品質の縦断研究、ならびに機序研究が必要である、と著者らは結論付けている。
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