この研究は、ヒトの精子に対するミリ波[訳注:原文にはマイクロ波とミリ波の両方の表記が混在する]への電磁照射の影響、ならびにポリアミンの役割をイン・ビトロで調べた。健康な男性(n = 25、22-38歳、平均30.6±1.1歳)および妊孕性が低い男性(n = 78、25-48歳、平均34.1±0.8歳)の射精精子中の細胞膜の安定性、アポトーシス配偶子の数、および精漿ポリアミン含量を、42.194 GHzミリ波への20分間のばく露の前後で比較した。精子の細胞膜の脆弱性を、塩化ナトリウム溶液(ミロバノフ試験)および酢酸(ジョエル試験)に対する抵抗で評価した。アクロシン活性を分光光度法で調べた。アポトーシスを精子の細胞膜外でのホスファチジルセリンの外在化およびヨウ化プロピジウム染色で判定した。ポリアミンレベルを寒天ゲル電気泳動分画で判定した。その結果、低強度のミリ波ばく露後、精子の細胞膜の抵抗の上昇、アクロシン活性の低下、アポトーシス配偶子の数の減少、精漿ポリアミン濃度の低下が認められた。妊孕性が低い男性の精子サンプルでは、2種類の反応が認められた、と著者らは報告している。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。