高周波（RF、100 kHz - 6 GHz）電磁界へのばく露は、認知行動に対する正と負の両方の影響と関連付けられている。RF電磁界の相互作用のメカニズムを解明するため、神経活動およびシナプス可塑性へのインパクトを調べた研究が少数実施されているが、神経系に対するRF電磁界の根底にあるメカニズムの更なる理解のため、基礎研究が依然として必要とされている。この研究は、比吸収率（SAR）で<1 W/kgの低レベルの高周波（RF、3.0 GHz）電磁界への60分間のばく露後の神経活動およびシナプス伝達における変化を調べた。その結果、RF電磁界ばく露は培養した初代海馬細胞において、活動電位の振幅、脱分極ニューロンの安静時膜電位を減少させ、神経興奮性およびシナプス伝達を高めることが示された、と著者らは報告している。
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