この研究は、電気けいれん療法(ECT)の受領と筋萎縮性側索硬化症(ALS)の発症との潜在的関連について、1997-2017年に米国のメディケア健康保険プログラムに加入していた100万人以上のサンプルを用いてコホート研究を実施した。時間変化する比例ハザードモデルを用いて、精神疾患と診断されてECTを受領した患者と、精神疾患と診断されたがECTを受領しなかった患者で、ALSの発症を比較した。その結果、ECT受領後のALSについて、程々だが不正確なハザード比(HR)の上昇が認められた(HR = 1.39、95%信頼区間(CI)= 0.69-2.80)。10回超のECTを受領した患者では受領しなかった患者と比較して、ALSのHRの統計的に有意な上昇が認められ(HR = 2.24、95% CI = 1.00-5.01)、65歳超の患者ではさらに強い関連が認められた(HR = 3.03、95% CI = 1.13-8.10)。カテゴリー分析では、単調なばく露‐反応関係は認められなかった。これらの結果は、ECTの受領がALSの発症リスクを高めるという仮説に対して弱い支持を与えるものである、と著者らは結論付けている。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | electroconvulsive therapy treatments: no |
集団 2 | electroconvulsive therapy treatments: yes |
参照集団 3 | number of electroconvulsive therapy treatments: 0 |
集団 4 | number of electroconvulsive therapy treatments: 1 - 10 |
集団 5 | number of electroconvulsive therapy treatments: > 11 |
タイプ | 値 |
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合計 | 1,226,151 |
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