高周波(RF)電磁界に関連した自発的な脳電図アルファ帯活性の変化が複数の研究で報告されているが、脳電図スペクトルパワーの上昇を示す知見もあれば、低下あるいは影響なしのものもある。この研究は、900 MHz携帯電話のRFばく露後のアルファ帯の変調、ならびにこれらの変化に関与する局所的な皮質領域を、健康なボランティア被験者が参加する二重盲検、無作為化、カウンターバランス化クロスオーバーデザインの脳磁図(MEG)プロトコルで調べた。RFばく露の前後に開眼および閉眼の安静状態でMEGを記録した。アルファ帯の活性に影響を及ぼすことが知られている潜在的な交絡因子を対照パラメータとして評価し、バイアスを制限した。アルファ帯全体、ならびに下限および上限でのMEG
パワースペクトル強度を推定した。唾液中のストレスのバイオマーカー(コルチゾール、クロモグラニン-A、アルファアミラーゼ)についての生化学アッセイ、心拍変動分析および唾液中のカフェイン濃度についての高速液体クロマトグラフィーを実施した。その結果、RFばく露後にMEGのアルファ帯の活性の有意な変調が認められ、開眼/閉眼条件によって関与する皮質領域が異なっていた。これはおそらく、開眼と閉眼で注意レベルが異なることによるものであろう、と著者らは報告している。
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