[耳下腺に対するハンドヘルド携帯電話の影響:横断研究] epidem.

Effect of hand-held mobile phones on the parotid gland: A cross sectional study

掲載誌: J Indian Acad Oral Med Radiol 2020; 32 (4): 335-340

この研究は、携帯電話を主に使う側とその反対側耳下腺唾液について、流量、pH、総タンパク質濃度、免疫グロブリンA、総抗酸化能、アミラーゼレベルを、ハンドヘルド携帯電話ユーザー合計40人(A群:使用時間0-2時間/日、B群:2-4時間/日、C群:>4時間/日)で比較した。耳下腺唾液のpH、総タンパク質濃度、免疫グロブリンAIgA)、唾液アミラーゼ、および総抗酸化能を、一元配置分散分析、テューキーHSD検定およびピアソンの相関を用いて評価した。その結果、携帯電話を主に使う側の耳下腺で、平均唾液流量、pHおよび唾液IgAレベルの上昇が認められた。携帯電話を主に使う側での平均タンパク質レベルおよびIgAレベルは、A群、B群、C群でそれぞれ、2.56 ± 9.35、20.10 ± 4.95、17.44 ± 4.52、および3.39 ± 0.62、5.03 ± 0.72、7.51 ± 1.17であった。平均タンパク質アミラーゼおよび総抗酸化能は主に使う側で低下した、と著者らは報告している。

ばく露