この研究は、900 MHzの携帯電話放射へのばく露による酸化ストレス、ならびに、それによって生じる可能性のある変化をビタミンC摂取が低減する効果を、妊娠マウスで調べた。妊娠マウス21匹を、対照群、ばく露群(900 MHz、2 W、電力密度0.045 μW/cm^2、8時間/日、連続10日間)、ばく露+ビタミンC摂取群(200 mg/kg)に割り付けた。5日間の休息後、血液中のマロンジアルデヒド(MDA)、8-ヒドロキシ-2'-デオキシグアノシン(8-OHdG)、総抗酸化能(TAC)レベルを測定した。その結果、ばく露群ではMDA(P = 0.002)および8-OHdG(P = 0.001)の有意な上昇、ならびにTACレベルの有意な低下(P = 0.001)が認められた。ビタミンC摂取はばく露によるMDAおよび8-OHdGレベルの有意な上昇を阻害した。携帯電話放射へのばく露は妊娠マウスの血液中に酸化ストレスを生じ得るが、抗酸化剤としてのビタミンCはこれを防止し得る、と著者らは結論付けている。
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