この研究は、低レベルの915 MHz GSM変調高周波(RF)放射が微小管構造を損ない、正常な細胞成長に影響を及ぼすかどうかを調べた。V79細胞[チャイニーズハムスター肺由来線維芽細胞]を、GTEMセル内でGSM変調RFに1、2または3時間ばく露した。電界強度は10、20、30 V/mに調整し、平均比吸収率(SAR)は0.23、0.8、1.6W/kgと計算された。微小管タンパク質の構造を間接免疫細胞化学法で評価し、細胞の成長をばく露後6日間毎日実施した細胞カウントに基づいて判定した。その結果、3時間のばく露は電界強度に関わらず微小管構造を有意に変化させた。更に、3時間のばく露後3日目には、電界強度に関わらず、細胞成長が有意に低下した。20および30 V/mでの2時間ばく露でも同じ影響が認められた。これらの結果から、915 MHzのGSM変調RF放射は時間依存的に微小管タンパク質に影響を及ぼし、細胞増殖にも影響する、と著者らは結論付けている。
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