この研究は、アルゼンチンモンゴキブリの幼虫のストレスのバイオマーカーであるアセチルコリンエステラーゼ(AChE)活性および熱ショックタンパク質70(HSP70)レベル、ならびに相対成長率(RGR)に対する、静磁界(110 mT)および超低周波磁界(ELF、10 mT、50 Hz)への慢性ばく露の影響を調べた。AChEは分光光度法で、HSP70のレベルは酵素結合免疫吸着法(ELISA)およびウェスタンブロッティング法で調べた。その結果、どちらの磁界へのばく露群にも、RGRの計算値の有意な変化、AChE活性の低下が認められた。HSP70レベルの上昇が静磁界ばく露群のみで認められた。ELF磁界の強度はHSP70の発現を生じるのに必要なエネルギーレベル以下であるとみられた。2種類のHSP70アイソフォームの発現パターンの違い(アイソフォーム2型が静磁界にのみ敏感であった)は、HSP70発現におけるスイッチオフによるものであろう、と著者らは結論付けている。
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