この研究は、妊娠中の母親の電子メディアデバイス使用と子どもの睡眠パターンとの関連、ならびに、睡眠環境に電子メディアデバイスが存在することによる子どもの睡眠障害への影響を、親が同意してアンケートに回答した生後1か月から5歳の健康な子ども400人について調べた。アンケートには、電子メディアデバイスによる出生前後の電磁界ばく露履歴、ならびに子どもの睡眠障害の有無についての質問が盛り込まれた。その結果、母親が妊娠中に基地局の近くに住んでいた子どもには睡眠問題が有意に多く見られた(p < 0.05)。母親が妊娠中に電子デバイス(TV、PC、携帯電話、Wi-Fi、電子レンジ)を使用していた子どもは睡眠障害がより多く、睡眠時間がより短かった。夜間の睡眠環境に電子メディアデバイスがある子どもにも睡眠問題が多かった(p < 0.05)。睡眠障害は母親の喫煙または飲酒、あるいは妊娠中の病歴とは関連していなかった(p > 0.05)。これらの結果は、出生前後の電子メディアデバイスによる電磁界ばく露が子供の睡眠パターンと関連している可能性があることを強調している、と著者らは結論付けている。
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