[ウサギの脛骨切開モデルで骨の治癒に対するパルス電磁界の影響] med. app.

Effects of pulsed electromagnetic fields on bone healing in a rabbit tibial osteotomy model

掲載誌: J Orthop Trauma 2000; 14 (2): 93-100

【目的】本研究はニュージーランド産の白ウサギの脛骨の治癒にパルス電磁界PEMF)の効果を調べることである。1ミリのジーリ線鋸による切開を外部より固定して安定させた。術後一日後に、ウサギをランダムに、擬似ばく露、低振幅のPEMFの1日当たりそれぞれ30分ばく露、60分ばく露に分けられた。レントゲン写真を研究期間中、週毎に手にした。ウサギはは14、21、28日毎に安楽死させて、脛骨を破壊的な処置を施し、組織学的分析を行った。ウサギの脛骨のねじり力の強さとスチフネスのベースラインデータを得るため、11匹のウサギの脛骨で強度を調べた。【結果】60分間、PEMFを加えたばく露群は、14、21日で擬似ばく露群と比較してねじり力が有意に高かった。30分PEMFばく露群は21日後に極端に高かった。60分PEMFばく露群は14日後に、30分ばく露群では21日目に通常のねじり力強度が得られた。最大の骨折カルス部分は、時間とともに通常のねじり力にもどった。【結論】この動物モデルでは、低周波、低強度のPEMFが、量-依存性を示すような形で、カルスの形成加速や骨折治癒加速させた。

関連論文