この研究は、精巣の発育に対するマイクロ波放射の潜在的悪影響を調べた。妊娠したWistar albinoラット(3月齢、体重282±8 g)を、平均電力密度2.8 mW/cm^2、比吸収率(SAR)1.82 W/kgの2.45 GHzパルス化マイクロ波に2時間/日、妊娠期間を通じてばく露した。仔ラットが成熟期(75日齢)に達した後、生体組織サンプルを採取した。その結果、母胎内でのマイクロ波ばく露は、成体ラットの精巣実質の変性を生じた。精細管の形状は不規則で、生殖細胞は変性し、しばしば剥離していた。ばく露群では対照群と比較して、精細管の直径および胚上皮の高さは有意に減少し(どちらもp < 0.01)、間質腔は有意に増加した(p < 0.01)。ばく露群では、体細胞および生殖細胞は液胞が豊富で、その小器官はしばしば変性していた。壊死を起こした細胞がより多く、セルトリ細胞と生殖細胞の間に何もない空間が認められた。ライディッヒ細胞には脂肪滴がより多く含まれていた。フロオロジェイド-Cの増加およびスーパーオキシドジスムターゼ2の陽性反応が認められた。これらの結果から、精巣の発育に対するマイクロ波の悪影響が確認された、と著者らは結論付けている。
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