この研究は、携帯電話基地局アンテナからの900 MHz無線周波(RF)電磁波への出生前および出生後早期のばく露が、受動的回避学習および記憶、ならびに海馬の組織形態に及ぼす影響を調べた。雌のSprague-Dawleyラット(190-230 g)を雄と番わせ、妊娠を確認後、対照群(n = 7)ならびにばく露群I(妊娠期間中ばく露)、II(出生後ばく露、生後21日間、2時間/日)、III(出生後ばく露、生後21日間、4時間/日)(各ばく露群n = 8)に割付けた。45日齢の仔ラットの受動的回避学習および記憶をシャトルボックスで評価した。学習および記憶は、明るい領域に留まる時間で示した。脳組織から組織切片を作成し、ヘマトキシリンおよびエオシンで染色した。その結果、全てのばく露群で、受動的回避学習および記憶能力の阻害が認められた(p < 0.05)。学習(短期記憶)および記憶保持(長期記憶)行動への影響は、出生後ばく露群(IIおよびIII)よりも出生前ばく露群(I)でより強かった。また、ばく露群IおよびIIIの海馬で、紡錘細胞の密度の中程度の減少が認められた、と著者らは報告している。
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