この研究は、マウスの海馬における2つのアポトーシス遺伝子の発現に対する、携帯電話放射への異なるばく露時間の影響を調べた。雄のBALB/cマウス48匹を無作為に各群8匹ずつ6群に割付け、そのうち4群を携帯電話の電磁界に0.5、1、2、4時間×2回/日、30日間連続でばく露した。別の1群を4時間×1回/日ばく露群、残りの1群を対照群とした。その結果、1時間および2時間ばく露群ではBazおよびBcl12 mRNAの発現が上方制御された。最も高い発現は2時間ばく露群で認められたが、より長時間の(4時間)ばく露群では2つの遺伝子の発現がばく露時間に依存して下方制御された。Bax/Bcl2の発現の比率が最も高かったのは、4時間×2回/日のばく露群であった。これらの結果は、携帯電話放射が、実験室マウスの海馬におけるBax/Bcl2 mRNAの発現のバランスに相当な変化を生じ得ることを示している、と著者らは結論付けている。
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