[蛍光バイオセンサーによる大腸菌の遺伝子ネットワークに対するテラヘルツ放射の影響に関する研究] med./bio.

Study on the effects of terahertz radiation on gene networks of Escherichia coli by means of fluorescent biosensors

掲載誌: Biomed Opt Express 2020; 11 (9): 5258-5273

この研究は、テラヘルツTHz放射に対して敏感な3つの新たな蛍光バイオセンサーを、遺伝子matA、safAまたはchbBのプロモータが蛍光タンパク質発現を調節するプラスミドを用いた大腸菌(Escherichia coli)細胞の形質転換により開発した。このバイオセンサーを2つの波源(高強度パルス短波自由電子レーザー、低強度連続長波IMPATTダイオードベースデバイス)からのTHzにばく露した。その結果、蛍光の閾値および動態は放射のパラメータおよびばく露時間に依存することが示された。熱ショックまたは化学ストレスにより、蛍光誘導が喪失した。このバイオセンサーは、遺伝子ネットワークの活性に対するTHz放射の影響力を調べるのに適していると評価された、と著者らは結論付けている。

ばく露