[ミツバチを超低周波電磁界と農薬で処理する:アゾキシストロビンとλ-シハロトリンの消失率と確率分子の幾つかの官能基の構造への影響] med./bio.

Treating honey bees with an extremely low frequency electromagnetic field and pesticides: Impact on the rate of disappearance of azoxystrobin and λ-cyhalothrin and the structure of some functional groups of the probabilistic molecules

掲載誌: Environ Res 2020; 190: 109989

この研究は、ミツバチ(Apis mellifera)の体内でのアゾキシストロビン(殺菌剤の有効成分)およびλ-シハロトリン(殺虫剤の有効成分)の消失、ならびにその確率分子の幾つかの官能基の構造に対する、50 Hz電磁界のインパクトを調べた。これらの薬剤はミツバチが受粉する作物の保護に用いられる。クロマトグラフィー法を用いて有効成分の消失を調べた。その結果、電磁界は6時間以内にミツバチの体内でのアゾキシストロビンおよびλ-シハロトリンの消失率に影響を及ぼした。これらの有効成分を個別に用いた場合、電磁界下での消失率はそれぞれ1時間あたり12.6%から10.5%、および9.2%から4.8%に低下し、両者を混合して用いた場合、消失率はそれぞれ1時間あたり14.1%から14.7%、および9.3%から11.5%に上昇した。ミツバチの確率分子官能基の変化をフーリエ変換赤外分光法(FTIR)で調べた結果、電磁界はアミドIおよびII、DNA、RNAおよびリン脂質振動からの対称PO32-グループに統計的に有意に干渉することが示された。また、電磁界はアゾキストロビンをベースにした殺菌剤による確率分子官能基の変化の数を増加させたが、同時に、シハロトリンをベースにした殺虫剤および両者の混合物で処理したミツバチの体内での官能基の変化を制限した。加えて、これらの殺菌剤または殺虫剤で個別にまたは同時に処理したミツバチの電磁界ばく露は、対照群と比較して、タンパク質の二次的構造に差を生じた(p < 0.05)。これらの結果は、電磁界はミツバチの体内での殺虫剤の代謝率および解毒過程に影響を及ぼすかも知れないことを示すものである、と著者らは結論付けている。

ばく露

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