この横断研究は、血中グルタチオンSトランスフェラーゼ活性(e-GST)および総抗酸化能に対する、携帯電話基地局等の各種発生源からの電磁放射の潜在的影響を、ヨルダンの人口集団で調べた。ヨルダン北西部の都市イルビドの3つの地区での屋外および屋内の電力密度をマッピングした。E-GSTおよび総抗酸化能に対するカテゴリー変数(性別、携帯電話の使用、Wi-Fiモデムの有無、医療用画像撮影への以前のばく露)および連続変数(基地局からの距離、住居の高さ、住居内での滞在時間、住居外での電力密度、住居内での電力密度)の影響を調べた。その結果、屋外で生じる電磁放射は同じ強度では屋内に到達せず、e-GST活性に有意な影響力を及ぼさなかった。主に内部の発生源に由来する屋内での電磁放射はe-GST活性有意に影響した。屋内での滞在時間、携帯電話の使用、Wi-Fiモデムの有無は、e-GST活性に比例的に影響した。総抗酸化能はばく露群と対照群で統計的に等しかった。建材等の幾つかの要因が屋内への電磁放射の到達を制限した、と著者らは報告している。
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