[イン・ビトロで3D再構築したヒト皮膚に対する紫外線および携帯電話の無線周波放射への複合ばく露後のサイトカイン産生による炎症の評価] med./bio.

Evaluation of Inflammation by Cytokine Production Following Combined Exposure to Ultraviolet and Radiofrequency Radiation of Mobile Phones on 3D Reconstructed Human Skin In Vitro

掲載誌: Int J Environ Res Public Health 2020; 17 (12): E4401

この研究は、太陽紫外線UV)および第三世代(3G)移動通信システムの1950 MHz無線周波RF電磁界への複合的な連続ばく露が、皮膚炎症プロセスに対して何らかの影響を及ぼすかどうかを調べた。イン・ビトロ実験で、三次元(3D)全層ヒト皮膚モデルに対するサイトカインインターロイキンIL)-1α、IL-6およびIL-8)およびMMP-1酵素分泌による炎症プロセスを調べた。RFおよびUVへのばく露による相乗効果または保護作用の可能性を調べるため、RFばく露はUV照射の前または後に適用した。その結果、RFへの単独ばく露によるサイトカインの変化は認められなかった。RFばく露はUV照射の影響を強めなかった。皮膚組織を標準的な紅斑線量(SED)で4のUVにばく露する前にRFを事前ばく露した場合、UVへの単独ばく露と比較して、統計的に有意ではないサイトカインの減少が認められた。RFばく露はUVで前処理したMMP-1酵素濃度を低下させた、と著者らは報告している。

ばく露