シューマン共鳴は、地球規模の雷放電によって励起される地球と電離層との間の超低周波(ELF)の電磁共鳴である。この自然の電磁ノイズは、地球に大気と電離層ができて以来ずっと存在している可能性があり、生物進化の歴史を通じて我々を取り囲んでいる。この研究は、ラットの培養心臓細胞における自発的収縮、カルシウム移行、クレアチニンキナーゼ放出に対する、シューマン共鳴周波数の極めて弱い磁界の影響力を調べた。その結果、7.8 Hz、90 nTの磁界は自発的なカルシウム移行の振幅の漸減(40分間の磁界ばく露後に当初の振幅の28%に低下)、ならびに立ち上がり時間の漸減が認められた。シューマン共鳴磁界を30分間以上ばく露した後、カルシウム移行の振幅が当初の値の60%に達すると、自発的収縮が停止した。シューマン共鳴磁界の影響力は可逆的で、磁界の振幅(20 pT-100 nT)には依存せず、外部の直流磁界にも依存しなかったが、周波数には依存的で、変化は7.6-8 Hzの周波数範囲内のみで生じた。加えて、7.8 Hz、90 nTの磁界を1.5時間ばく露したところ、通常状態、低酸素状態、及び酸化ストレス状態(80 μMのH2O2で誘導)での緩衝液へのクレアチニンキナーゼ放出量が減少した、と著者らは報告している。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。