[慢性ばく露後の雄及び雌のラット及びマウスにおける携帯電話の無線周波放射の遺伝毒性の評価] med./bio.

Evaluation of the genotoxicity of cell phone radiofrequency radiation in male and female rats and mice following subchronic exposure

掲載誌: Environ Mol Mutagen 2020; 61 (2): 276-290

国家毒性プログラム(NTP)は、追加的な遺伝毒性エンドポイントについての中間評価を含む2年間のげっ歯類がんバイオアッセイで、携帯電話から発せられる2つの一般的な無線周波放射(RFR)変調を調べた。雄及び雌のHsd:Sprague Dawley SDラット、ならびにB6C3F1/Nマウスを、それぞれ妊娠5日目及び生後35日目から、CDMAまたはGSM変調電波に18時間/日、10分間のインターバルで、1.5、3、または6 W/kg(ラット、900 MHz)あるいは2.5、5、または10 W/kg(マウス、1900 MHz)の比吸収率SAR)で反射箱内でばく露した。19週(ラット)または14週(マウス)のばく露後、2つの異なる手段を用いてRFR関連の遺伝毒性の証拠について動物を調べた。アルカリ(pH > 13)コメットアッセイを用いて、3つの脳領域からの細胞肝細胞、及び抹消血白血球におけるDNA損傷を評価した;小核アッセイを用いて、未成熟の及び成熟した抹消血赤血球における染色体損傷を評価した。コメットアッセイの結果、雄ラットの前頭皮質(両方の変調)、雌マウスの白血球(CDMAのみ)、雄ラット海馬(CDMAのみ)でのDNA損傷有意な増加が示された。曖昧と判定されたDNA損傷の増加が、ラット及びマウスのその他の複数の組織で観察された。ラットまたはマウスの赤血球における小核形成の有意な増加は観察されなかった。これらの結果は、RFRへのばく露はDNA損傷の増加と関連していることを示唆している、と著者らは結論付けている。

ばく露

この論文に対するコメント