この研究は、性成熟早期及び中期の25日間の連続的な900 MHz電磁界へのばく露後の、雄ラットの海馬での錐体及び顆粒ニューロンにおける定性的及び定量的変化を調べた。3週齢(21日齢)の健康な雄のSprague-Dawleyラットを、対照群、擬似ばく露群、ばく露群に均等に割付けた。ばく露群/擬似ばく露群のラットをケージ内で1時間/日、25日間ばく露/擬似ばく露後、行動試験を7日間実施した。その後、全てのラットを安楽死させ、脳を摘出した。組織学的手順に従い、組織切片を採取し、トルイジンブルーで染色した。工学的分別技法を用いて、海馬のCA1、CA2-3及び丘領域における錐体ニューロンの数、ならびに歯状回領域における顆粒ニューロンの数を推定した。その結果、擬似ばく露群と比較して、ばく露群では海馬の錐体及び顆粒ニューロンの数が統計的に有意に多かった。更に、組織病理学的結果から、ばく露群では細胞質周辺での集中的な染色や若干のアーチファクトが検出されたことから、海馬の(丘、CA1、CA2及びCA3領域における)錐体細胞及び(歯状回領域における)顆粒細胞の細胞質のかく乱が示された、と著者らは報告している。
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