研究のタイプ: 疫学研究

[スウェーデン及びフィンランドでの携帯電話使用と健康についての国際コホート研究(COSMOS)における頭痛、耳鳴り及び難聴] epidem.

Headache, tinnitus and hearing loss in the international Cohort Study of Mobile Phone Use and Health (COSMOS) in Sweden and Finland

掲載誌: Int J Epidemiol 2019; 48 (5): 1567-1579

この研究は、前向きコホート研究を実施し、ベースライン時点での携帯電話の使用と、4年間の追跡期間での頭痛耳鳴りまたは難聴の頻度との関連を評価した。調査参加者はスウェーデン(21049人)及びフィンランド(3120人)の主要な携帯電話ネットワーク事業者に加入しており、ベースライン時点での事業者の記録から通話データを取得する許可を著者らに与えた。また、ベースライン時点及び4年間の追跡期間での症状、潜在的交絡因子、及び携帯電話使用についてのその他の特徴についてのアンケートに回答した。その結果、ベースライン時点で記録された通話時間の最上位の10%(平均通話時間が>276分/週)の参加者には、4年間の追跡期間での毎週の頭痛の頻度の弱い増加(調整後のオッズ比OR)= 1.13、95%信頼区間(CI)= 0.95-1.34)が示唆された。通話時間の増加に伴う頭痛頻度の増加の明確な勾配は認められなかった(P trend 0.06)。電磁界ばく露はGSMの方がより高いにもかかわらず、頭痛と通話時間との関連はUMTSネットワークの方がより強かった、と著者らは報告している。

ばく露

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