この研究は、出芽酵母の経時的老化及び細胞安定性に対する低周波及び低強度の正弦波磁界及びパルス化磁界の影響を調べた。出芽酵母の野生株（WS8105-1C）を正弦波磁界（2.45 mT、50 Hz、連続波）及パルス化磁界（1.5 mT、25 Hz、8時間／日）にばく露し、経時的老化を40日間評価した。クローン原生アッセイ及び滴下試験で生存率を評価した。自発的突然変異数及び呼吸能力指数（IRC）で細胞安定性を調べた。その結果、パルス化磁界ばく露群では細胞の経時的老化の加速が認められたが、正弦波磁界ばく露群では認められなかった。パルス化磁界ばく露群ではミトコンドリアの自発的突然変異の発生頻度の減少が認められたが、正弦波及びパルス化磁界ばく露群のいずれにもIRCの変化は認められなかった、と著者らは報告している。
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