この研究は、12週齢のラットの脊髄に対する電磁放射(60分間/日、28日間)によって影響を生じるかどうか、また、電磁界の悪影響に対してチモキノン(10 mg/kg/日)投与が脊髄組織を防護するかどうかを調べた。雄のWistar albinoラット24匹を無作為に4群(対照群、電磁界ばく露群、チモキノン投与群、電磁界ばく露+チモキノン投与群)に割付けた。全てのラットの頸髄を、立体学的、生化学的及び組織学的手法で評価した。その結果、電磁界ばく露群では対照群と比較して、運動神経細胞の数が減少し(p < 0.05)、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)のレベルが上昇した(p < 0.05)。電磁界ばく露+チモキノン投与群では、運動神経細胞の数の増加と、SOD活性の低下が認められた(p < 0.05)。また、顕著な構造的変化も認められた。著者らは、電磁放射はラットの脊髄組織に形態学的及び生化学的損傷を生じ、抗酸化物質チモキノンの投与は電磁放射による影響を緩和する、と推測している。
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