[アルミ箔はラットの血液パラメータ及び心筋に対する2100 MHz携帯電話放射の悪影響を減衰する] med./bio.

Aluminium foil dampened the adverse effect of 2100 MHz mobile phone-induced radiation on the blood parameters and myocardium in rats

掲載誌: Environ Sci Pollut Res 2019; 26 (12): 11686-11689

この研究は、ラット血液パラメータ及び心筋に対する、携帯電話無線周波RF放射の物理的遮へいとしてのアルミ箔の防護効果の可能性を調べた。GSM携帯電話のRF(周波数2100 MHz、全身平均比吸収率SAR)が0.84-1.86 W/kg)に4時間/日、30日間ばく露し、血液パラメータ(ヘモグロビン白血球血小板赤血球沈降速度、白血球細胞数、コルチコステロン、CKMB)及び心筋組織学を調べた。3月齢の雄ラット(n = 32)を無作為にK1群(アルミ箔なし、RFばく露なし)、K2群(アルミ箔あり、RFばく露なし)、P1群(アルミ箔なし、RFばく露)、P2群(アルミ箔あり、RFばく露)の4群に均等に割付けた。有意水準p < 0.05でデータを分析した。その結果、P1群では対照群[K1群]と比較して、白血球及び好中球の数が少なく、コルチコステロンのレベルが高かったが、P2群との比較ではCKMBが有意に高かった(p = 0.034)。P1群では他の群と比較して、非線維性心筋の面積分立に一致する心筋細胞数の低下が認められた(p < 0.01)。アルミ箔はげっ歯類の血液細胞及び心筋に対する携帯電話RFばく露による炎症酸化ストレスを低下させるかも知れない、と著者らは結論付けている。

ばく露