この研究は、スペインのメノルカで1997-1998年に構築した人口集団ベースのコホートからの17-18歳の若年者において、通信機器及びその他の画面表示デバイスの使用と、主観的及び客観的な睡眠の尺度との関連を調べた。デバイス使用についての情報は自記式アンケートで収集した。「問題のある携帯電話使用の尺度」を用いて、携帯電話使用への依存性を評価した。ピッツバーグ睡眠質指標を用いて、主観的な睡眠を評価した(n = 226)。7夜間のActiGraph wGT3X-BTを用いて、客観的な睡眠を評価した(n = 110)。その結果、週あたり1回以上のコードレス電話通話は、低い睡眠の質と関連していた(有病率(PR)= 1.30、95%信頼区間(CI)= 1.04-1.62)。常習的な(PR = 1.55、95% CI = 1.03-2.33)、または頻繁な(PR = 1.67、95% CI = 1.09-2.56)問題のある携帯電話使用は、低い睡眠の質と関連していた。高頻度のタブレット端末使用は、10分間/日の増加に伴い、睡眠効率の低下(β = -1.15、95% CI = -1.99 - -0.31)及び入眠後の起床時間(分)の遅れ(β = 7.00、95% CI = 2.40-11.60)と関連していた。その他のデバイスと睡眠尺度との関連は認められなかった。若年者のコードレス電話での通話頻度、携帯電話依存性、タブレット端末使用は、主観的及び客観的な睡眠問題の増加と関連しており、これらの結果は、睡眠置換、精神的覚醒、ブルーライトばく露が、無線周波(RF)電磁界への脳のばく露よりも重要な役割を担っているかも知れないことを示している、と著者らは結論付けている。但し、結論を導くには、個人のRFばく露を評価する更なる研究が必要である、と述べている。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。