[GSM 900 MHz携帯電話の無線周波へのばく露はMCF-7細胞及び間葉系幹細胞の成長、増殖及び形態を変化させる] med./bio.

Exposure to Global System for Mobile Communication 900 MHz Cellular Phone Radiofrequency Alters Growth, Proliferation and Morphology of Michigan Cancer Foundation-7 Cells and Mesenchymal Stem Cells

掲載誌: Int J Prev Med 2018; 9: 51

この研究は、特定の距離及び強度の範囲内にあるGSM 900 MHz携帯電話無線周波RF)電波が、間葉幹細胞及びMCF-7細胞の成長、形態及び増殖率に及ぼす影響を調べた。MCF-7及びヒト脂肪由来肝細胞(HADSC)を、900 MHz GSM携帯電話の電波(354.6 μW/cm^2)に6、21、51及び101分間/日、10分間のインターバルで、3及び5日間、アンテナから10及び20 cmの距離でばく露した。3-(4,5-ジメチルチアゾール-2-イル)-2,5-ジフェニルテトラゾリウムブロミドアッセイ及びトリパンブルー試験を用いて、細胞の成長及び生存率をそれぞれ調べた。3元ANOVAを用いて統計的分析を実施した。その結果、MCF-7及びHADSCの増殖率はどちらも、全てのばく露群で対照群よりも有意に低かった(P < 0.05)。MCF-7(P < 0.01)及びHADSC(P = 0.02)に対し、3-5日間の期間の増加に伴う細胞生存率への有意な影響がそれぞれ認められた。距離の変化はMCF-7(P = 0.02)及びHADSC(P = 0.09)の細胞生存率のパーセンテージに有意な影響を及ぼさなかった。これらの結果は、GSM 900 MHz携帯電話電波がMCF-7及びHADSCの生存率及び増殖率を低下させるかもしれないことを示している、と著者らは結論付けている。

ばく露