この研究は、連続的な900 MHzへの毎日1時間ばく露が、性成熟期の中後期(生後35-59日目)の雌ラットの腎臓に及ぼす影響を調べた。全てのラットを60日後に安楽死させ、右側の腎臓を通常の手順で検査し、左側の腎臓でマロンジアルデヒド、総抗酸化状態、総酸化状態を調べ、酸化ストレス指数を計算した。組織病理学的分析の結果、ばく露群には、糸球体での出血、近位及び遠位の管状上皮における空胞化及び不規則性、びまん性糸球体変性及び浮腫、ボウマン嚢の偶発的な変性、髄腔領域の出血、核の位置及び形態の擾乱、皮質における管状浮腫が認められた。総酸化状態及び酸化ストレス指数は、対照群(それぞれ11.1522 ± 1.3389及び1.0085 ± 0.1174)よりもばく露群(それぞれ9.4316 ± 1.0211及び0.8461 ± 0.0826)及び擬似ばく露群(それぞれ(8.2171 ± 0.6437及び0.7358 ± 0.0545)で低かった(p < 0.05)。性成熟期の中後期の900 MHz電磁界への毎日1時間のばく露は、生後60日目の雌ラットの腎臓に各種の変化を生じ得る、と著者らは結論付けている。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。