この研究は、リポ多糖類(LPT)を注射して神経炎症を誘導したラットを、聴覚野(ACx)での比吸収率(SAR)が平均で1.55 W/kgのGSM-1800 MHz信号に頭部のみ2時間ばく露し、3-6時間後に、ACxでのIba1(ミクログリアのマーカー)の免疫検出、及び電気生理学的記録を調べた。その結果、ばく露はミクログリアの成長、及び自発的発火率の低下を生じた。より重要なことに、人工的及び自然の刺激に対する誘発応答の有意な減少、ならびに応答時間の増加が認められた。応答潜時及び周波数チューニングの帯域幅に変化はなかったが、ばく露は異常に高い音響閾値を示す皮質部位の割合を増加させた。これらの変化は、LPSでの前処理を行わなかったラットには認められなかった。これらのデータは、神経炎症条件では、GSM-1800 MHzへの急性ばく露は聴覚知覚下のミクログリア及び神経活動に有意に影響し得るという証拠を示すものである、と著者らは結論付けている。[EMF-Portalによる注記:ばく露の詳細情報なし]
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