この研究は、商業的に重要な食用ガニ(ヨーロッパイチョウガニ)に対する海中電力ケーブルからの電磁界の影響を評価した。ストレス関連パラメータ(L-乳酸、d-グルコース、ヘモシアニン及び呼吸速度)、ならびに行動学的及び反応パラメータ(触覚のフリッキング、活動レベル、誘引/忌避、避難の嗜好、休息/歩き回る時間)を24時間測定した。その結果、電磁界ばく露はヘモシアニン濃度、呼吸速度、活動レベルまたは触覚のフリッキング率には影響しなかったが、体液のL-乳酸及びd-グルコースの自然の概日リズムを有意に攪乱した。カニは対照のシェルターと比較して、電磁界ばく露シェルターに明確に誘引され(9%に対して69%)、歩き回る時間が有意に(21%)減少した。海洋の再生可能エネルギー設備からの電磁界は食用ガニに行動学的及び生理学的に影響する可能性があり、そのような設備の計画に際しては、甲殻類に対する電磁界のインパクトを検討しなければならない、と著者らは示唆している。
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