スウェーデン放射線安全庁(SSM)の「電磁界に関する科学評議会」は、電磁界ばく露に関連する潜在的健康リスクについての最新の研究をモニタし、あるかも知れない健康リスクの評価についての助言をSSMに提示している。今回の第12次報告書は、2015年10月から2017年3月までに公表された、異なる周波数範囲(定常、低周波、中間周波及び無線周波電磁界)の電磁界についての各種の研究(生物学的研究、ヒト研究及び疫学研究)をレビュー対象としている。この報告書は、次のように結論付けている。「新たな健康リスクは同定されていません。携帯電話使用が脳腫瘍を生じるかどうかは、過去2年間において、主に時間的なトレンド研究を用いて対処されています。その結果は完全には一致していませんが、関連性はないというのが主なポイントです。幾つかの細胞研究及び動物研究は、電磁界は低いばく露レベルでも酸化ストレスを生じるかも知れない、ということを示しています。このことが、ヒトの健康への直接的な影響にどんな関連があるかは不明です。印象的な結果としては、(携帯電話使用についての)他の変数よりも、電波ばく露が記憶機能とより強く関連していることを示した研究が一部にありました。」
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