[マイクロ波放射にばく露したヒト線維芽細胞における遺伝的影響] med./bio.

Genotoxic Effects in Human Fibroblasts Exposed to Microwave Radiation

著者: Franchini V, Regalbuto E, De Amicis A, De Sanctis S, Di Cristofaro S, Coluzzi E, Marinaccio J, Sgura A, Ceccuzzi S, Doria A, Gallerano GP, Giovenale E, Ravera GL, Bei R, Benvenuto M, Modesti A, Masuelli L, Lista F
掲載誌: Health Phys 2018; 115 (1): 126-139
RISフォーマットで参考文献をダウンロード

この研究は、25 GHzマイクロ波放射へのヒトの胎児及び成人の線維芽細胞のイン・ビトロばく露に関連した潜在的な遺伝毒性及び細胞影響を評価した。コメットアッセイ、H2AXヒストンのリン酸化、抗動原体抗体（CREST）陰性小核形成頻度の結果から、マイクロ波にばく露したヒトの胎児及び成人の線維芽細胞に対する直接的なDNA損傷は排除された。アポトーシスまたは生存促進シグナル伝達タンパク質の兆候は認められなかった。更に、CREST分析では、どちらの細胞株でも、ばく露サンプルにおいて小核の総数及び動原体陽性小核の増加が認められた。このことは、染色体の喪失による異数性の誘導を示している、と著者らは結論付けている。

ばく露