無線周波(RF)を放射するデバイスへの妊婦のばく露が、妊娠結果に影響を及ぼすかも知れないという問題が提起されている。この研究は、子どものグリア恒常性、感覚‐運動ゲーティング、情動性、新規物探査に対する妊娠中のRFのハザード閾値、ならびに母親の免疫活性化がRFの毒性を高めるかどうかを調べた。妊娠した母獣の腹部にループアンテナを固定(胎児の比吸収率(SAR):0、0.7、2.6 W/kg)し、リポ多糖類(LPS、0または80 μg/kg)を3回腹腔内注射した。プレパルス驚愕抑制、恐怖条件付け、オープンフィールド、高架十字迷路におけるスコアを、仔の性成熟期及び成獣期に評価した。グリア線維性酸性タンパク質(GFAP)及びインターロイキン(IL)-1βを定量化した。その結果、LPSは成獣におけるSAR依存性のプレパルス驚愕抑制を減少させた。オープンフィールドでの活動は性成熟期の2.6 W/kgばく露群で低下した。GFAP及びIL、感情的記憶、不安関連行動は変化しなかった。これらのデータは、発達期のRFばく露による長期的な神経生物学的損傷を母親の免疫活性化が増加させる、という仮説を支持するものである、と著者らは結論付けている。
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