この研究は、初代培養の神経原性細胞におけるDNA損傷及び細胞機能に対する1800 MHzの無線周波(RF)電磁界の影響を系統的に評価した。初代培養の星状膠細胞、ミクログリア及び皮質ニューロンを、4.0 W/kgのSARでばく露し、DNA損傷をγH2AX フォーカス形成アッセイで評価した。星状膠細胞及びミクログリアにおける前炎症性サイトカイン(腫瘍壊死因子(TNF)-α、インターロイキン(IL)-6及びIL-1β)の分泌、ミクログリアの貪食能、神経発達を、酵素免疫測定法(ELISA)、貪食能アッセイ、免疫蛍光染色で、それぞれ調べた。その結果、RFばく露は3つの初代培養神経原性細胞においてγH2AX フォーカス形成を有意に誘導しなかった。更に、RFばく露は星状膠細胞及びミクログリアにおけるサイトカイン分泌、ならびに皮質ニューロンの樹状突起またはシナプスの形態学的指標に有意に影響しなかった。但し、RFばく露はミクログリアの貪食能を有意に低下させ、皮質ニューロンの軸索枝長及び枝数を抑制した、と著者らは報告している。
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