[英国におけるスマートメーターからの無線周波電磁界ばく露の評価(その2)人体に誘導されるSARの数値評価] tech./dosim.

Assessment of exposure to radio frequency electromagnetic fields from smart utility meters in GB; part II) numerical assessment of induced SAR within the human body

掲載誌: Bioelectromagnetics 2018; 39 (3): 200-216

この研究は、スマートメーターから発せられる無線周波RF電磁界への人体ばく露を、各種のばく露設定を用いて評価した。解剖学的に現実的な3つの人体モデルを用いて比吸収率SAR)分布を判定した。868 MHzおよび2450 MHzで動作するホームエリア・ネットワークについて、立位および睡眠姿勢に関する一般化したばく露条件を評価した。スマートメーターのアンテナは1Wの入力電力で給電したが、これは典型的な実機の放射(最大15 mW)よりも過大評価である。観察された最も高い全身SARは1.87 mW/kgで、これは2450 MHzのデバイスから15 cmでの子どものモデルにおける数値であった。この最高値はモデルの寸法および誘電特性の違いに帰結された。スマートメーターデバイスから幾つかの距離での電界強度の測定値から導出した電力密度レベルに基づくSARの推定も実施した。全てのSAR計算値は、国際非電離放射線防護委員会ICNIRP)の公衆ばく露に対する限度値よりも遥かに低いことが示された、と著者らは述べている。

ばく露