[学生の眠気に対する局所的な超低周波磁界の影響] med./bio.

The effect of local extremely low frequency magnetic field on student sleepiness

掲載誌: Neurol Res 2017; 39 (12): 1080-1085

この研究は、健康な若年成人睡眠および眠気に対する局所的な超低周波(ELF)磁界のインパクトを調べた。若年成人65人(男性32人、女性31人、18-24歳)が、ランダム化クロスオーバー臨床試験に自発的に参加した。3つの周波数(10、14、18 Hz)の200 μT磁界(3分間)を、それぞれ頭蓋のC3、Cz、C4部位に適用した。ELF磁界ばく露または偽ばく露の前後に、Stanford眠気尺度(SSS)または意識試験、Epworth眠気尺度(ESS)およびPeabody絵画語彙試験を用いて、傾眠状態、眠気、反応時間を評価した。その結果、ばく露前と比較して、磁界ばく露後に最少反応時間が増加した(p = 0.03)が、偽ばく露群では有意ではなかった(p = 0.63)。ESSアンケートの結果から、男性または女性で、ばく露群と偽ばく露群の間に有意差はないことが示された。ばく露の前と比較して、SSSスコアの平均値に差はなかった。この結果は、ELF磁界ばく露健康な若年者の反応時間に影響力を及ぼすかも知れないことを示している、と結論付けている。

ばく露