この研究は、18 GHz電磁界ばく露が赤血球細胞(RBC)にナノ球[nanosphere]の取り込みを生じる能力を与えるかどうかを調べた。ナノ球の取り込み(23.5および46.3 nmのナノ球についての充填効率はそれぞれ96%および46%)、存在および局在性を、3つの独立した技法(走査電子顕微鏡、共焦点レーザー操作顕微鏡、透過電子顕微鏡)を用いて確認した。その結果、23.5 nmのナノ球は膜を介して細胞基質へ移動したのに対し、46.3 nmのナノ球は主にリン脂質‐コレステロール二重層を介して移動し、2D細胞骨格ネットワークを通過したナノ球はこれらの一部に限られた。33℃から37℃への温度上昇と共にナノ球取り込みが最大12%増加した。透過電子顕微鏡分析では、ナノ球は細胞膜自体に包み込まれ、その後細胞基質に移動することが明らかになった。著者らは、電磁界によって生じる回転水双極子が膜のかく乱を生じ、その変形を開始し、準エキソサイトーシス[細胞外排出]プロセスを介して膜の輸送の度合いを強めると考えられる、と結論付けている。
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