この研究は、雌の生殖機能(卵巣および子宮の組織構造、ステロイド生成)ならびにストレス応答(酸化およびニトロソ性ストレス)に対する、待受け、発信および受信モードの携帯電話放射(1800 MHz)の長期的な影響を調査した。その結果、携帯電話放射はマウスの視床下部、卵巣および子宮において、活性酸素種(ROS)、一酸化窒素(NO)、脂質過酸化、総カルボニル含量、および血清コルチコステロンの有意な上昇、ならびに抗酸化酵素の有意な低下を生じることが認められた。対照群と比較して、ばく露群では発育中および成熟した卵胞の数、ならびに黄体ホルモンの減少が認められた。対照群と比較して、全てのばく露群で下垂体性腺刺激ホルモン(LH、FSH)、性ステロイド(E2およびP4)の血清レベルの有意な低下、ならびにSF-1、StAR、P-450scc、3β-HSD、17β-HSD、シトクロムP-450アロマターゼ、ER-α、およびER-βの発現が認められた。著者らは、これらの知見は、携帯電話放射は酸化ストレスおよびニトロソ性ストレスを生じ、これが雌マウスの生殖能に影響を及ぼすことを示唆している、と結論付けている。
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