この研究は、化学物質と超低周波(ELF)磁界への職業ばく露が脳腫瘍のリスクに対して相互作用し得るかどうかを、7か国(オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イスラエル、ニュージーランド、英国)が参加する人口集団ベースの症例対照研究(INTEROCC研究)で調べた。2000-2004年の原発性の神経膠腫および髄膜腫の症例を確認した。職種を標準的な国際職業分類にコード化し、ELF磁界および化学物質ばく露の推定値を職業ばく露マトリクスに基づいて割り当てた。ELF磁界(≥50パーセンタイル値 vs. <50パーセンタイル値、ばく露の時間枠1-4年)および化学物質(ありvs.なし、5年遅れ)へのばく露の二分指数を作成し、相加および相乗の両方で相互作用を評価した。合計で神経膠腫の症例1939人、髄膜腫の症例1822人、対照5404人を、条件付きロジスティック回帰を用いた分析に含めた。その結果、神経膠腫または髄膜腫のリスクに対する、ELF磁界ばく露と化学物質ばく露との相互作用の明確な証拠は認められなかった。神経膠腫については、ELF/金属への低ばく露群の被験者は、僅かな影響から予測されるよりも低いリスクしか認められなかった。ばく露の時間枠やばく露のカットポイントが異なる場合でも、あるいはばく露群のみの分析でも、結果は同様であった。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | low magnetic field strength: < 50th percentile (< 0.46 µT-years) and never exposure to 1 out of 29 chemicals |
集団 2 | low magnetic field strength: < 50th percentile (< 0.46 µT-years) and ever exposure to 1 out of 29 chemicals |
集団 3 | low magnetic field strength: ≥ 50th percentile (≥ 0.46 µT-years) and never exposure to 1 out of 29 chemicals |
集団 4 | low magnetic field strength: ≥ 50th percentile (≥ 0.46 µT-years) and ever exposure to 1 out of 29 chemicals |
症例 | 対照 | |
---|---|---|
合計 | 5,399 | 11,112 |
参加者 | 3,978 | 5,601 |
参加率 | 74 % | 50 % |
評価可能 | 3,761 | 5,404 |
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。