この研究は、900MHzの無線周波(RF)電磁界に毎日、25日間ばく露した性成熟期のラットの小脳に生じ得る病理学的変化を調査した。非ばく露対照群、偽ばく露群、ばく露群の21日齢の雄ラット各6匹を用いた。ばく露群はケージ内で1時間/日、21日齢から46日齢まで毎日ばく露した。偽ばく露群は毎日1時間ケージ内に入れたが、ばく露しなかった。非ばく露対照群には何も処置しなかった。47日齢にすべての動物から小脳を摘出し、断片化および染色後に組織病理学的分析および立体分析を実施した。その結果、ばく露群では非ばく露対照群および偽ばく露群と比較して、プルキンエ細胞が有意に少なかった。組織病理学的評価では、正常なプルキンエ細胞の配列の変化およびニューロンの細胞質の強い染色を含む病理学的変化がばく露群に認められた。著者らは、連続的な900MHz電磁界への1時間/日のばく露は、性成熟期のラットの小脳の形態を破壊し、プルキンエ細胞の数を減少させ得る、と結論付けている。
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