この研究は、高圧の発生源からの超低周波(ELF)電磁界がラットの歯の微量元素含量に及ぼす影響と、抗酸化物(メラトニンおよび霊芝(Ganoderma lucidum: GL))によるその影響の相殺を調べた。平均体重250-300gの雄のWistarアルビノラットを8群に分け、変圧器からの高圧(最大10kV)のELF電磁界(平均2.48μTおよび80.3V/m)を8時間/日、26日間(グループI、II、III)または52日間(グループV、VI、VII)印加した。グループIVおよびVIIIは、それぞれ26日間および52日間の偽ばく露対照群とした。グループIIおよびVIにはGL(20mg/kg)を、グループIIIおよびVIIにはメラトニン(10mg/kg)を毎日投与した。ばく露終了時、麻酔下で前歯を抜去し、歯を純水中で保存した後に、微量元素濃度(mg/kg)を評価した。その結果、グループV(52日間のELFばく露群)と比較して、グループVII(52日間のELFばく露+メラトニン投与群)では、亜鉛およびストロンチウムの統計的に有意な濃度が認められた(P<0.05)。著者らは、ELF電磁界ばく露は歯の特定の微量元素含量を変化させ、一部の微量元素の値はメラトニンおよびGL投与後に正常値に戻る、と結論付けている。
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