研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[雄のSprague-Dawleyラットの結腸細胞におけるエストロゲン受容体のメチル化状態に対する900MHz GSM携帯電話の無線周波放射へのばく露の影響] med./bio.

Effect of Exposure to 900 MHz GSM Mobile Phone Radiofrequency Radiation on Estrogen Receptor Methylation Status in Colon Cells of Male Sprague Dawley Rats

掲載誌: J Biomed Phys Eng 2017; 7 (1): 79-86

この研究は、エストロゲン受容体アルファ(ERα)のエピジェネティックなパターンが無線周波RF放射に対して敏感かどうか、また、RF放射が一定量のガンマ線照射後のエピジェネティックな変化としての適応応答を生じ得るかどうかを調べた。雄のSprague-Dawleyラット40匹を以下の4群に分けた(グループI:GSM携帯電話のRF放射に4時間ばく露し、24時間後に屠殺;グループII:RFに4時間ばく露、24時間後にコバルト-60のガンマ線(3Gy)照射、72時間後に屠殺;グループIII:3Gyのガンマ線照射のみ;グループIV:対照群)。結腸組織からDNAを抽出し、メチル化状態を評価した。その結果、GSM携帯電話のRF放射へのばく露は、非ばく露対照群と比較して、ERαの遺伝子メチル化のパターンを変化させた。更に、ガンマ線照射後のERαの遺伝子メチル化のパターンには適応応答は生じなかった。

ばく露