[900MHz無線周波電磁界ばく露を受けたHL-60細胞でのミトコンドリアDNA損傷および酸化的損傷] med./bio.

Mitochondrial DNA damage and oxidative damage in HL-60 cells exposed to 900MHz radiofrequency fields

掲載誌: Mutation Research - Fundamental and Molecular Mechanism of Mutagenesis 2017; 797-799: 7-14

この研究は、ヒト前骨髄白血病細胞由来のHL-60細胞に、900MHz無線周波電磁界RF連続波ばく露電力密度120μW/cm2で4時間/日、5日間継続して与え、 そのようなばく露活性酸素種ROS)産生を介したミトコンドリアDNA(mtDNA)損傷を引き起こす能力があるか否かを調べた。さらに、酸化損傷のバイオマーカである8-ヒドロキシ-2'-デオキシグアノシン(8-OHdG)およびアデノシン三リン酸ATP)のミトコンドリア合成に対する影響も調べた。その結果、擬似ばく露対照群に比べばく露群では、ROSの有意な上昇、ミトコンドリア転写因子A・mtDNAポリメラーゼγ・mtDNA転写産物・mtDNA複製回数の有意な減少が見られた;さらに、8-OHdGの有意な増加ならびにATPに有意な減少が見られた;これらの影響は、ポジティブコントロール群(ガンマ線照射)で見られた反応を同様であった,と報告している。

ばく露

研究助成